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少年期のいじめの境遇から一念発起~

まさるは田舎の道場主ー17-大学院生の来訪

初の合気道稽古

宅配のバイト学生が入門した翌日、彩音さんが来るので祖父の車を借りて迎えに行く。途中で車の展示場に寄り、購入車を検討しながらやはり、関東より降雪が多く道場付近が傾斜なので4輪駆動をみる。ボクシーに8人乗りなどもあったが
「私、ハンヴィーかグランドチェロキーなんかも良いよ」と、かなりのハード派だ。
「いや~、戦場じゃないからこのボクシーくらいで良いんじゃない」と、話しながら
「会社は、正一さんがやっているようで、ディラーが2か所ある様だから、その方が有利かもし知れませんね」と、川渡に向かう。

弓道場も殆ど完成で、垜の基礎の部分は祖父も手を掛けて居ないので、知り合いの左官の親方に聞いていた。2~3日以内に、現場を見て用土を用意し作って呉れる様だ。
武道場は、畳も終わり板敷の仕上げ研摩も終わった。フローリングだと思っていたのは、30ミリの板材でダンスにも使えそうだ。ヒノキは祖父のこだわりの部分だ。

畳は、自然のイグサを使ったので、香りが住居の玄関まで漂ってくる。
彩音さんも、辞職が認められ料理教室や細かな習い事しながら、川渡にも2泊とか3泊とか通勤のように来てくれる。

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合気道の演武のイメージです  参照:Wikipedia

畳の上で初めての合気道だ。

最初なので、2人とも道着に袴を着けて、板敷の見所側に向かって正座して礼をする。

まず、体をほぐすために前回転・後回転とか全方向の回転や受け身をやった。
新しい畳はスプリングが入って居る様に、柔らかく体に優しく痛さが無い。
準備運動と受け身の練習で、汗びっしょりで下着を取り換えて、初めて体を接する技の掛け合いだ。

高校時代東京の道場で、塾生と稽古しても男女を意識したことは無く、苦情も無かった。彩音さんと組み合うと違う感覚が出て、一瞬迷う その瞬間受けている筈の彩音さんから逆襲が来て、軽く関節を決めら思わず横回転で飛ばされる。
入門して間もない16~7の時、師匠に武道に迷いが出るのは
『まだ青い』と、指摘され2時間の瞑想を課せられた、それ以来稽古に入る前に、瞑想で雑念を飛ばしたことを思い出す。
彩音さんの組み手をほどき、組みなおして再開、交互に攻守を交代しながら、30分位続けて10分休みながら3時間近く稽古した。

初の入門希望者

開いている窓を閉めようと窓際に行くと、若い男女のペアが会釈した。
「何か御用でしたか?」と、彩音さんが聞く。
「済みません、窓が開いていたので声が聞こえました、激しい音がするの覗いてしまいました」
「あぁ~御免んさい、別に隠すことでもないので良いですよ、私たちまだ結婚して居ませんが、ここの責任者です」

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2人の修練は交互に攻守を変え2~3時間の続くことがある(^^♪

「良いですか?私たちは武道に興味があって、お尋ねしようと来たのですがオープン前に、勝手に入り込んで申し訳ありません、農学部種苗研究科の斉藤こずえと言います」と、頭を下げてキチンと礼をした。
「同じく、農学部バイオ研究科の森田誠一と言います」と、彼もキチンと礼をした。
「私から言いますね、山崎彩音です」と、45度の最敬礼だ。まさるは

「私は、柏木まさると言います」と、最敬礼になってしまった。
「あっこの間お電話したのですが、お父様でしたか?」と、言う。
祖父から聞いた電話の主だ
「あぁ~祖父です、後で聞きました、私たちは横浜に住んでいまして、ここの保養所を改築して居るのが電話を受けた祖父で、ここの持ち主です」
「私たちは、改築工事で何ができるんだろう噂をして居たんですが、小さなお知らせの看板に携帯番号が書いてありましたので、電話をしました。武道場ってどんな造りだろうかと思い、今日寄って見ることにしたのです」と、森田君が説明する。

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前向きな来訪者

「立ち話では失礼ですから、中でお話ししませんか?」と、まさるの顔をみる、
「そうですね、中に入りましょう、少し伺いたいこともありますので、どうぞ」と、まさるが道場入口に回ってドアを開ける。
「どうぞ、未だ片付いていませんので、躓かないようにお入り下さい」と、注意する。
「汗を拭いてきますので、適当にご覧になってください」と、まさると2人でシャワールームに駆け込む。下着も取り換え、道着も代えて戻って見ると、若い2人は道場の見所近くに、正座して何か話しながら笑っている。彩音さんも続いて、タオルで顔を拭きながら出てきて
「済みません、シャワーを浴びたまま素顔で失礼します」と、彩音さんが座る。
堅苦しいですから、足を崩して良いですよ」と、まさるが胡坐をかく。
「わたしたちも喉が渇いたので、飲み物をご用意しますね」と、彩音さんがすっと立ち上がった。
「あぁそうだね、お願いします」と、まさるが声をかける。

2人の院生は武道経験者だった

「最初に私たちの事を簡単に話して置きます、2人とも役所に勤めて居まして、何となくこんな仕事も良いねぇと言う感じで合意し、祖父に相談して始まりました」
「えっ公務員って、キャリアですか?」
「一応キャリアと呼ばれる職種で、私は海外で5~6年で彼女は国内の地方の役所を経験し、2年前に東京に戻った所です」
「私も彼女も、大学時代から合気道や柔道・弓道で体を作ってきましたので、武道に関することは体験し、合気道は試験は在りませんが4段で、空手は公開試験が有りますが3段まで取得し柔道は4段です。彼女も弓道が5段で合気道が3段かな、取り敢えず指導資格は取得し、不足部分は各種目の中組織から派遣指導が出来るようになります」
「私は、大学で合気道のクラブに入門し4年で初段を認定されました、卒業してここへ来たので体を動かせずストレスが溜まり気味なのです、さっき外からお2人のお稽古と言うか優雅な演武を拝見して、見とれてしまいました」と、斉藤さん。
「僕は、小中と柔道を習っていましたが、大学でクラブに入ったのですが上下関係がギスギスして嫌気が出て中断しています」と森田君。

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コーヒー付きの入門説明会

そこへドリップコーヒーとポカリスエットをトレーに載せて、彩音さんが
「はい、お待ち同様でした」と、ウエートレスの様にトレーを両手で運んできた。
「有難うございます、それじゃ、先に喉を潤しますか~」と、トレーを受け取る。
「今少しお聞きしたのですが、お2人とも合気道と柔道を習っているんだが、場所や環境の事でストレス気味なんだって、僕たちの立会が優雅に見えたんだって」と、まさるがポカリを飲みながら話す。
「あらっ そうですか折角心得があるのに、勿体ない話ですね、お褒め頂き有難うございます」と、彩音さんが礼を言う。
「若し、ここに入門する場合どんな手続きを踏めば宜しいのですか?」と、斉藤さん。
「ぼくも同じ質問になります」と、森田君。
「特別なことは何もありませんが、ご都合の良い時に道場に来て汗を流すことでしょうかね」
「そうね、お住いの場所もあるでしょうが、まだ曜日や時間を検討中で、種目も全部一緒では終始つかないので、生徒さんの増減に合わせて決めます」と、まさる。
「良かったら、お2人のご都合を聞いても良いですか?」と、彩音さんが聞く。
「研究所なので、一定の時間割が無く自由度は高いですね」と、斉藤さん。
「そうですか、それなら曜日や時間を気にせず、自由ですね、道場も誰かが居る時は開きますので、経験者は受け身と瞑想座禅も出来そうですね」と彩音さんが説明
「初心者や基礎訓練の方は、午後にしてもらい、午前中は経験者や昇段試験を考えている人に道場を開放する、そんな運営をしたいと考えています」
「わたくしたちには、ラッキーなご配慮ですね」と、斉藤さん。

 「今帰ったよ~」と、言いながら祖父が玄関から入った様だ。
2人が慌てたように立ち上がり、

「長い時間お邪魔しました、次に来るとき申込書に記入して練習着を持ってきます」と、言いながら来た時と同じように、2人ともしっかり頭を下げて礼をする。
「コーヒーご馳走様でした」と、言いながら、大学の軽トラックに乗った。


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