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少年期のいじめの境遇から一念発起~

まさるは田舎の道場主ー9-媒酌人は佐々木次長

祖父のプレゼント

残りの工事も目途がついたので、横浜に戻る。
まず、両親に全体像を画像と動画で報告し、道場開きの後に結婚式も考えていることを伝える。祖父が、前の保養所に今回の改築費も含めて、一切をプレゼントする話も報告する。母の千尋は、

「そんな大きなプレゼントを頂いては、お返しが大変ね」と、当惑している。
「そんなこと、気にしなくても良いよ、親父にすれば子供や孫に構ってみたいんだよ、会社も兄貴に移譲したようだし、近くにまさるが住んでくれれば、楽しいだろうよ」と、父も気にかけて居ない様だ。
「お爺さんは【まさるたちが居ないときは、留守番するから友達を読んでも良いだろう】と、何か遣ることが有りそうで、風呂に露天風呂も作ちゃたんたんです」
「それじゃ、まるで、親父の別荘じゃないかぁ」と、父も笑っている。

彩音さんには毎日報告しているが、横浜のご両親に正式に話をすことも大事な行事で、一度少しだけ顔を出して挨拶しているが、その時は結婚の話はしなかった。

M&SSの事務所に顔を出す

「柏木さんは、最近忙しいですか?」と、後輩の女性警部から冷やし、一言。
「そうでも無いですよ、田舎に行ったりシンガポールに行ったりしていますが、意外と余裕のある日々です」と、澄ました顔ではぐらかす。
「違いますよ、山崎さんとのことですよ!」と、ほんとに聞きたい本音を言う。
「いぇ 日に何回かはLINEでトークしますから、順調です」と、本当のことを話す。
「う~ん、まったく卒なく答えるから,やり辛いなぁ昔はこうでは無くて、話しかけると顔を赤くしてドギマギして居たのに~」と、後輩だが女性警部も、彩音さんと交際して居ることに関心があるようだ。

本当は、【いつ頃結婚するのですか?】とか聞きたいのだろうが、こっちも聞かれれば、つい何かボロを出しそうなので、佐々木次長の所在を確認する。

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あんずの花もほころび、まさるは本庁に顔を出して報告する

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同僚の口撃は卒なく攻めてくる早々に撤退

ちょうど、鈴木警視が電話に出て、
「いま、長官室に行ったが、会うんだったらこっちに来て、待って居た方が確立が良いわよ」と、先輩はキチンとアドバイスしてくれる。
「分かりました、すぐ行きます」と、慌てて立ち上がる。
すかさず、さっきの警部が
「あっ柏木警部が逃げるところだ~」と、立ち上がる。
「僕は、何も悪いことはして居ませんから、逃げる理由はありませんよ~」と、ドアを押す。M&SSは差しあたっての事案が無く、古い書類の整理などで時間を潰している。
表面的には、平和な日本っていう事だ。

 

タクシーで5分姉貴の庇護に

本庁の18Fのドアの開いている次長室をノックし
「柏木です」と、声を掛ける、中から鈴木さんらしい声
「どうぞ」と声がしたが、姿は無く「カチッカチッ」と、音がする面談用のコーナーの奥で、鈴木警視がパソコンを操作していた。
「まだ戻って居ないのよ~私も用事が有って来たんだけど(すぐ帰る)と言って出て行ったのが20分位経つよねぇ」と、愚痴になる。

「私は私用ですから、構わないんですが、待って見ますか」と、傍のツールに腰を下ろし鈴木さんの作業を眺めていた。
「ところで、まさるくんたちはいつ頃、式を上げるの?」と、パソコンを見ながら話はさっきの後輩たちと同じ話題だ。
「えっつ 鈴木さんも聞くんですか?」
「何ぉ今初めて聞いただけよ」と、ちょっと驚いた顔だ。

鈴木さんの本音を聞きながら

「いや~いまT警部たちから、いろいろと探りを入れられ避難してきたところですよ」と、言い訳をする。
「それぁ気になるでしょうね~彼女たちも年頃ですものね~それでなんて答えたの?」「ちゃんとLINEで、毎日会話していますと答えました」
「それでは答になって居ないわね!例えば(何月何日に挙式です、皆さんにも招待状送ります、よろしくお願いします)とか、いかにも在りそうな嘘を言って置くのよ、そう言って置けば(なぁんだやっぱり結婚するのか)と、諦めるから」と、鈴木さんは唐突な答えだ。

「えっつ彼女たちは、何を諦めるんですか?」と、まさるが戸惑う。
「決まっているんじゃない,ターゲットはまさるだったんだから」
「えっつ、僕は何も悪いことはしていませんよ!」と、向きになる。

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まさるが狙われている

「それはそうよ、その真面目さを彼女たちが探しているんだから、山崎さんも罪の事をしたわねぇ」と、鈴木さんも嘆いて見せる。まさっるは、こんがらがってしまう。

「私も、もう少し若けりゃ立候補するんだけど、三十路も半ば越してしまったので元気がなくなったよ」と、弱音なのか本気なのか、気になる一言。
「何を言っているんですか、僕は鈴木さん憧れて本庁に応募したんですよ」

「えっつ、それって本当なの 惜しかったなもっと早く言って呉れなくちゃ」と、今度は俄然元気な声だ。
2人の会話は、漫才のように続く。そこへ開いてるドアを、コンコンとノックする音。
「やぁ~遅くなちゃったなぁ」と、佐々木警視監が戻って来た。
「はいっお戻り為さい」と、鈴木さんがキリッと立ち上がる。
「なんか廊下まで聞こえたが、楽しそうだったな」と、佐々木さんの突っこみが来た。
「いやぁ決して遊んでいたわけでは在りません」と、鈴木さんが繕う。まさるがにやけていると
「柏木 なんか楽しそうな顔だな」と、まさるにもチョッカイを出す佐々木さんだ。
「私のは、私用ですからお時間が無ければ後にします」と、控えめに切り出す。
「まだ30分位は、大丈夫だ」と、鈴木警視の方に目を向ける。
奈緒美さんは何だったけ」と、促すが
「そうだ、先に柏木の方を決めておこうか」と、私用の話を優先してくれた。
「実は、前から動いているんですが契約の件で、居場所を作ろうと父の田舎に行っておりました」
「あっそうか、健太郎さんは宮城だったな良いとこ有ったかな」と、父を知っていた。
「佐々木次長は、父を知っているのですか?」と、慌てて聞く。
「それは知っているよ、2年先輩の有名人だもの、何回かは話もした事があるんだよ」
「父とは、役所の事も大学の事も話したことが無いんです、驚きました、その話じゃなくて父の叔父にあたる人が会社を清算し、その保養所を実家で管理していました。それを改修して道場を作って貰うことになりました。山を含めると2反歩程で、建物は祖父が建てたので、改造は全部やるから心配するなという事になりました」

鈴木警部も巻き添えに

「凄いじゃないか、柔道場付きの新居か、良いなぁ奈緒美さんも早めに唾を付けて置けば、寝て暮らせたのに~」と、佐々木さんが鈴木さんを冷やかす。
「そうなんですよ、さっき盛り上がって居たのは、私にあこがれて本庁に応募したと言うんですよ、これは完全に私の失態ですね」と、鈴木さんも話に加わる。

「その話の続きで申し訳ありませんが、山崎さんからも話があるでしょうが、佐々木次長に仲人の役を担って戴けないかと、考えています」と、軽く会釈をする。
「それは当然だ、私以外に適役は居ないでしょう」と、言って立ち上がり、右手を出して握手をした。
鈴木さんも傍らで
「12年目の再会で、復活するなんて今どきあるんだねぇ、おめでとうございます」と、喜んでくれた。


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