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少年期のいじめの境遇から一念発起~

まさるが田舎の道場主ー7-貸借予定が無料譲渡に

半年ぶりの古川駅だ

昨日、柏木家としては珍しい【家族会議】を開き、まさるはみんなの前で、今後の進み方と、山崎彩音さんと結婚を前提に話あって居ることを伝え、内諾を得た。

現地の進捗を見たいので、彩音さんを誘ったが、手がけている仕事で企業の幹部に、自分の名前で招集を掛けているので外せない様だ。

まさるは一人で、東北新幹線で古川駅に降り、駅南の父の実家でもある、祖父の家に向かう。半年くらい前に見積もりで現場を見てから、シンガポールに行ったり来たりで6か月ほど経過し、気になっていたが今日になった。

山崎さんは在籍中で、区切りのいい時期に退職するが、近いうちに横浜の家に来てもらい、両親に会う約束になっている。まさるは一回だけ、先方に挨拶はした~。

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古川は停車数が少ないので、ちょっとだけ不便だが東京駅から2時間で到着

 

祖母も呆れている

古川の祖父の家に寄ってみると、祖母は「まさるちゃんのおうち造りで、川渡に行ったきりだよ」と、笑っている。

「だって改築だから、簡単だよって言っていましたよ」と、まさるも変だなと思った。

父の兄の正一さんも建築をやっているので、
「あれは、もう一軒建てるくらいの資材を運んでいるから、行ってごらん、もう一軒隣に建っているかもしれないよ」と、笑っている。何とのどかな叔父なのだろう。

「そうだ、僕も見て置きたいから送って行くよ」と、立ち上がった。

「申し訳ありません、お願いします」と、ワンボックスの助手席に乗る。
祖母が心配顔で、「こっちにも用事があるから、たまには戻ってと言って」と、声を掛けてきた。

「はいっ分かりました、伝えますご心配をかけます」と、会釈すると車が動きだす。

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祖父から大きなプレゼント

正一さんと、我が家の現場について驚いた。正面の玄関ロビーは学校の教室かと思わせる形になり、彩音さんの要望であるサロン風教室がゆったりと出来て居た。
娯楽室は、木造洋風だったのが、小型の体育館のような風貌で、骨組みのしっかりした和風道場に生まれ変わっていた。
築18年の保養所を借用して、娯楽室部分を道場に改造する予定だったが、見積もりで最初に見たより二回り位大きくなり、木材の香り漂う新築の工事に成っていた。

改築と言う工事名だが、元の木組みから両サイドに3メートルほど広げ、屋根部分は下屋風に伸ばして床面に、ロッカーやシャワー浴室の付属部分を作りこまれていた。

50畳の道場部分と、フローリング部分が20畳以上の広さだ。まさるはキョロキョロしながら、工事現場を歩いていた。

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保養所の面影は消え玄関は大幅に改造された

 父の友達もボランティア

改装作業の真っ最中で、いまは祖父の会社と祖父の大工の弟子たちがボランティアで駆けつけ、和気あいあいと楽しそうに仕事している。

「ここのご主人ですか?」と、聞いてきた人が
「やっぱり、柏木くんに似ているな」と、首をかしげている。

「どうしたのですか?僕は柏木勝ですけど」と、本名を名乗る。
「そうか、やっぱ健太郎のご子息ですか?」と、納得する。

「はいっ 東京で生まれ育ちましたが、ここに引っ越します、よろしくお願いします」と、礼をする。
「私は、健太郎とは子供頃は一緒に遊んでいた高橋と言います。あなたのお爺さんの弟子でもあるので、今回改築すると聞いて、手伝わして貰ったのです」と、高橋と言う方と知り合いになる。

この人は、今も木工大工として仕事をしながら、時々祖父の現場で作業しているらしい。今回は、改築と言うのでこの建物の新築の時もやったので、わざわざボランティアを買って出たようだ。

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 父の兄貴も太っ腹だ

建物の前に、重機が入って植栽を移動しながら、駐車場も10台分位作って居た。
「こんなに、車で来るかなぁ~」と、言っていると祖父が傍に来て
「まさるが留守の時は、管理人をやるんだから、友達を呼んで良いだろう」と言う。

「それは僕が居る時でも、いつでも良いですよにぎやかになって良いでしょう」と、まさるも稽古に何人来るか心配しながら、祖父の計画に大賛成だ。

「温泉付きの道場なんて、ここいら辺じゃ無いよな」と、孫の計画を喜んでいる。

「でもこんなに大きな工事に成って、僕の稼ぎじゃ返せませんよ」と、言うと
「返してもらおうなんて考えていませんよ、これは爺のプレゼントです」と、澄ました顔でとぼけて居る。

「駄目ですよ、私も社会人ですから迷惑を掛けたくないんですよ」と、まじめな顔で話すと、そばに正一さんが来ていて

「まさるちゃん、親父の道楽見たいなもんだから有難うございますと言って、貰っておきなさいよ」と、微笑んでいる。なんか凄い大きなプレゼントを頂き、恐縮するまさるだった。

 武道の指導資格

まさるは、福岡のクヅどもに恩返しが終わった時点で、合気道と空手の道場でも名簿に登録して、北海道のミッション終了時から道場に通い、充分汗を流して来た。

その秋に合気道の指導資格を拝受した。空手は日本体育協会の指導資格が必要だが、段位取得者は、特定の道場で指導は可能だ。

ただ大会の審判・監督・コーチは日本体育協会の指導資格の取得が前提で。

まさるは取得して居ないが、個人道場で指導することには支障が無いと、師匠から許可されている。
「かしわぎまさるが昇段審査を受ける際は、川崎の道場所属として審査申請すれば問題ない」と、言われている。
合気道は 道場で昇段審査や講習会を開く場合は、東京の本部道場から師範を招請し実施できる】

まさるも祖父の信二郎も、改築中の元保養所に泊まり込みで、炊事はまさるがやるが時々、正一さんの奥さんや香織さんが応援に来て呉れる様になった。

気付かない部分が多い

いよいよオープンの日を決めようと言う段階で、香織さんと豊さん兄妹が、道場開きのチラシやパンフレットの原稿を持ってきた訪ねてきた。

まさるは、時々来る炊事に来る香織さんが、こんなプレゼンを用意しているとは知らなかった。発起人で祖父の柏木信二郎の情報をコマ目にまとめ、祖父が撮った画像入りの見事なモノだった。
「あれっ、こんなに立派なパンフ迄造るんですか」と、思わず涙を流しそうだ。
「まさるさんはお巡りさんだから、泣いちゃだめですよ」と、長女の香織さんに宥めら「未だ、日程とか指導師範者の氏名など埋めるとこがあるので、まさるさんから聞いて完成し仕上げます」と、長男の豊さんもタッチしているようだ。

まさるの重大な決意

「まさる、わしの組合の知り合いに武道関係に詳しいの居て、聞いてみたが後でモメない様に、一応県とか市のの連盟とか協会に届けた方が良いだろうと言うんだよ」

「あぁ~そうでしたねどんな手続きでしょうか」
「後で、電話してここへ来てもらうよ」と、祖父は手を打っているようだ。
そこでまさるも、重大な計画を切り出そうと、みんなの顔を眺めまわした。