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少年期のいじめの境遇から一念発起~

あさるは田舎の道場主ー3-初めてのデート

Lineの交換完了

初デートは、近くの官庁ビルの地下にあるコーヒーショップで、身の上話など2時間近く話をしたが、いつまで続くか分からない内容で、知りたいことは次回にと言って立ち上がる。まさるは傍で顔を眺めるだけで、なんのなく落ち着いた。

新松田以来12年目の再会だが、2人とも2~3日前の出会いの様な感覚で、ざっくばらんに話す。お互いが社会人で、階級も同じだが、同じような人生の危惧も感じていた。

ただ1度のめぐり逢いを、胸に締まったまま、改めて確認するには1日や2日では埋め尽くせないものが有った。

山崎彩音さんは、横浜生まれで高校生の頃から、新松田駅前でブランド品のスポーツウエアや、ファッションを扱う叔母の店でバイトをしていた。

まさると会ったのが大学1年の春休みで、前からバイトで仕事をしているので、見た目はベテランの店員の雰囲気だった。従って、まさるより1学年うえになる。

大学でも、柔道・弓道とお茶、短歌・外国語など幅広く活動していたようだ。横浜の実家では、両親とも警察官僚になることを良しとしなかったが
「別にお巡りさんに成るわけでは無いので、普通の公務員と同じでしょ」と、自分の意思を通したようだ。

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まさるの心情はツボミが開花寸前!

熱き心の同期のサクラ

まさるは、自分の経歴をキッチリ話しM&SSの存在も、彼女が認識していた。
さっきの日野さんとのお茶会で、ベテランの警部が
「新人の頃の彼女のエピソードを、まさるくんにお伝えして置きますと」と、腕まくりして講談師の様な語り口で
「お決まりの(新人の出向)時代に付いたあだ名が(カミソリ彩ちゃん)と言われ、昇級もトップペースで2年で警部は当たり前、ところがドッコイ県警で係長時代、退庁時に古参の警部に飲み会に誘われ、廊下ですれ違いのタイミングだったので、思いっきり右肘を後ろに、もろに受けた40代の警部が鼻時を出して昏倒、救急車コール騒ぎが発生しました。カミソリ彩ちゃんに落ち度が無いのに、うわさ話が風聞になりペースダウンとなり、5年で本庁にお里帰りで来春、警視に昇級となる運びで御座います」と、澄まし顔で一席終わる。

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ここから平素の語り口で
「兎に角仕事が速く、指示が的確で男女の差別など絶対せず、女子部から白い目で見られても平気の平左。自ら飲み会やら誕生会など企画し、キッチリホローしているので、一目置かれて居たことは間違いありません、まさるくんご安心ください」と、ウインクする
「○○警部有難うございます、まだどうなるか分からない泥船ですから、メモ帳にしるしを付けておきます、今日は(まな板)に載せて頂き有難うございます、これから初デートです、失礼します」と、立ち上がる。日野さんが立ち上がり
「まさるくんの初デートを祝して、エールを送ります」

「頑張れ~がんばれ~まさる!」と、両手を広げ声を掛けると、7~8人の大人が唱和して拍手して送ってくれた。

「みなさん、ありがとうございます」と丁寧に頭を下げて礼をした。

M&SSの同僚

警察庁でも、M&SSをスタートするときは、地方の所轄から推薦を受け発足した経緯があり、寄せ集めの勘があり結構口の悪いのも居る。

いざミッションで、ホシを責める技は捜査畑の猛者が多いので、経験値がモノを言い、その鋭さには迫力がある。

この得難い分野は、公務員Ⅰ種が所轄で3年や4年の経験では身に付かず、今後もこのチームが継続するには目を瞑って、地方推薦の形は必要だろう。

彩音さんの心情が痛いほど分かる

 まさるも30歳になり、この仕事が本当にやりたい仕事なのか、疑問に思い始めてこの時期、彩音さんも真剣に進退を考えていたようだ。
2回目に合った時から、日中でも公園のベンチや図書館の閲覧室などで、じっくり話す場所を求めてデートを重ねた。

まさるは、都会じゃなくてもやって行けそうかを聞くと、
「新松田に長く住んだので、山の中で子供たちと接するような仕事をやりたいの」と、夢見るような眼差しになる。
「それでは、仙台の北の方に父の実家があり、その関連の保養所を祖父が管理し、親族だけで利用しているが、勿体ないから手放そうと言っていました」
「そんな保養所なら、かなり大きいのでしょう」と、彩音さんが驚く
「いや~子供の頃、夏と冬の休みに4~5日づつ泊ったのですが、部屋が10部屋くらいで温泉が付いていたように思います」

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 叔父さんの会社の保養所

「わぁ~温泉付きですか、楽しそうですね」と、乗り気だ。
「祖母の実家から貰った土地らしいのですが、近いうちに確認しに行ってきます」と、まさるが決意する。
「私も行きたいですが、婚約もして居ない2人が旅行してバレたら、懲戒もんですね」と、笑う彩音さんだ。

 「まず、手放さないように話をし、こっちのプランを話してみます」と、祖父の顔を思い浮かべている。
「でも~軍資金の用意が問題ですね!」と、現実問題に心配顔で話す。
「いや~最初から買うことは無理ですから、借りて頑張りながら返済するようになるでしょうね」と、まさるは自分の貯えも多くは無いが、海外勤務で同期より多めに貰っているので、頭金ぐらいは大丈夫だと、胸算用する。


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