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少年期のいじめの境遇から一念発起~

挫ける心を叱咤して-12-準備万端

【バージョンアップの改訂版です】

民宿の好意に甘える

明日からは、山岳用のザックは必要ないので、シュラフやシートも折りたたんでザックの周りに詰め、真ん中にコンロや食器・洗濯物などを入れる。
手を付けない食品は、民宿に相談して引き取って貰うことにした。奥さんに登山の行程を中止したこと相談すると、ビニール袋に入ったごみを見て
「それも家のごみとして処理しますから、お預かりしましょうか?」と、好意を示すので、まさるは思わず甘えてしまう。持ち帰り義務の、ごみ処理まで頼んでしまった。
「だって、こんなに美味しそうな缶詰やコーヒーまで頂いたんですもの、ごみ捨て位はね!」と笑いながら、下へ降りて行った。
まさるは、1週間の野宿を想定したので、オーバーかなと思いながら買い集めたが、矢張り多かった。今後も山登りを考えていないので、処分してくれるならラッキーと民宿の奥さんにお願いした。

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丹沢山系縦走の初日の夕日が印象に残って居ます。(塔が岳から見る夕日)

 

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祖父と作戦会議

明日からの予定を、祖父に報告しようと外に出て見回すと、ちょうどテラスのベンチが空いているので、スマホの短縮ボタンを押す。
「おぉ~どうした連絡がないので心配したよ!」と、祖父にしては勢い込んだ声だ。
「ナルちゃんから聞いたのですが、何か用事があるらしいので、ヤマを降ります」
千尋が、心配して何度も聞いてくるんだよ、電話くらいしておけよ!」
「ハイッ分かりました」
「いまごろ電話してきたと言うことは、何かあるな!」
「その辺に、おばぁちゃんはいますか?」
「居ないよ、ここは書斎だから~何か問題が起きたのか?」
「問題では無く、当初からの予定で2日くらい行方不明になりたいんです!」祖父の返事が少し間があいて、
「う~ん~博多に行く気か?」

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遮るものが無い雲の上を歩いてみたい

祖父にはバレバレだ!

「エッツ~どうして、わかったんですか?」
「まさるの考えなんか、とっくにお見通しだよ!」
「まずいな~おじいちゃんにバレているなら、この作戦はヤバいですね」
「ワシだから分かる話で、みんなが分る訳じゃないだろう」
「そうですね、去年大学時代の後輩が、定年前なのに九州に転勤したと言いましたね、まだ居ますか?」
「戻れば、必ず連絡が有るはずだから、無いということはまだ居るだろうよっ」
「若し何かあったら、レスキューを頼んでも好いでしょうか?」
「な~るほど、そんなん話か?金橋もそんな関係で派遣されたのだから、丁度良いかもしれないな、あとで電話して確認してみるよ、それでお前のプランを聞いて伝えて置くかな、時間と場所と人数はどんな塩梅かな?」
「わかりました、金橋さんと言うのですか?その方の携帯番号はシークレットですか?」
「いや、おれとはいつもこれでやり取りしているから、公用じゃない常時携帯して居る私物の方だと思うよ」

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最悪な事態も想定内

「じゃ、最悪の場合お電話しますが、後始末もあるだろうから事前に話した方好いでしょうか?」
「う~んそうだな、このあと電話で話してみて、事前・事後の対応を向こうに任した方が良いだろう、金橋の所には別働のチームが20名くらい居て、先方には単身赴任になっているから、何か、今の話以上に変わったことがあるなら、夜にでも電話するよ」
「わかりました、その時のスタイルはヤンキースの帽子に、ブルートレーニングウエア上下で行動し、直前に蛍光色のイエローのヤッケを羽織ります」
「お前の携帯番号を、伝えて良いのか?」
「そうですね、何かの連絡が必要かもしれないので、この番号を伝えてください、それと山のザックをおじぃちゃんの所に送って置いていいですか?」

「あ~良いよ、そうか邪魔になったか、この間合氣道の道場から電話があり、顔を出さないので心配していたよ、昇段の審査があるので推薦したいが、本人の気持ちが大事なので聞いてほしいと言う事だったよ」
「今晩、閉館した頃に電話しておきます」
「彼は、まさるの事が気になるらしく『柏木君は、跳躍力もあり突きも返し投げも柔らかくて、会員には人気がありますよ。複合で1:5とか1:7とかも平気で捌いてくれる、頼もしい門弟ですよ』と言うが、お前のプランを聞いたら驚くだろうな」と、祖父が笑う。
「師匠には、申し訳ないので博多から帰ったら、挨拶に行きます」
「まぁ、今回も無理はしないで、手に負えないと思ったらコールしておいた方が良いだろうね」と祖父はまさるの判断に任せるようだ。
「わかりました、気を付けて行ってまいります」と、言って電話を切る。

 

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鬼が岩から望む蛭ケ岳

早めの夕食

「あ~ら長い電話ね、良い人ですか?」と、民宿の奥さんが笑いながら傍にきた。
「違いますよっ、祖父と登山を中止することを話して居ました」と、立ち上がって会釈をした。
「いや~お食事の事で、まだ時間がかかりますからコーヒーショップなら、早く出せるからお腹がすいているなら早い方が良いかなと思ったもので~」
「あぁ~そうですか、どこでも構いませんよっ」
「出せるものが限定されますが、宿泊の方にはそれなりに提供しますから」
「明日の朝、一番のバスは何時ごろですか?」
「平日だから、8:15ですね」
「ゆっくりですね、大体片付いたので、こちらで夕食をお願いします」
「わかりました、ご用意いたします」と、奥さんがショップの中に入った。


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