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少年期のいじめの境遇から一念発起~

自業自得ーその3ー宵の銀座は姦しい

工事現場の事前チェック 

生死の見極めは慎重に

銀座の料亭「やまがみ」は、予約をうけてから出入りの造園業や建築会社(大工さん)など、電話攻勢で短期作業を要請した。料亭で工事を依頼した業者と,警視庁の出入りの電気工事会社が監視カメラや無線スティーションの工事で、知らない業者同士入り乱れて作業するので、終始つかない状況で初冬の夜9時10時まで作業して居る。突然のディナーの提供に指名された「やまがみ」は、この5日間は休日状態で収益のダメージが大きいが、我が家の敷地内を工事の作業員で動いているのを眺めているだけだ。

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表通りは日中以上に込み合う銀座
敵前偵察

まさるは、夕闇のなかでバタバタ工事中の「やまがみ」をM&SSのワンボックスから眺めて
「前日でも良いでしょう」と、脇にいる鈴木警視に話しかける。
「そうですね、今日を含めて4日あるから、毎日チェックしましょう」
「はい分かりました、見取り図をもう一度チェックして、配線スペースの間隔を確認します」
「そうですね、一階だから床下のスペースも有りますが、当日もチェックするでしょうから図面では一般家屋より大きい1,2階の間の配線抗が安全に待機出来そうですね」2人は、ドライブの途中で会話を楽しんでいるペアのように見える。翌日は朝の出勤時のように、車を徐行させながらゆっくり走る。今日は、小型のセダンできた。

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部外者が覗き見しても気付かない忙しさ

  裏通りに回ると、建物の外郭が良く分かり目測で計っても1・2階の間隔も多く取ってあることが確認できた。昔のお城もそうらしいが、天井裏に人間が匍匐で動ける空間があって、老舗の建物にもそんな配慮があるようだ。
「明日の夜に、潜りますかね」
「あまり早いと、食料と排泄が問題じゃないですかね」と鈴木さんが心配する。
「大丈夫ですよ、ターゲットはトイレが近いことが見えたので、ポイントはトイレにしますから」
「えっつ何処の情報なの?うちじゃないでしょう?」
「彼の掛かり付けの話を、その友達の医者が、最近のブログに書いて居るのです」 「トップの病状は、シークレットのはずだが部外者のお医者さんは、その限りじゃ無いのですね」と、鈴木さんは変なところで納得して居る。
「あっつそうだ、その話の裏付けをとってお伝えします」
「大丈夫でしょう、人間の心理としてこれからの対面する癖のある大統領に、対談前にトイレは通常のルーチンとして十分ですよ」と、まさるは年寄りのような話をする。
「Mさんは、思慮深い人ですね」と鈴木さんが感心して居る。
「中学卒業の頃から、祖父の影響が強くM&SSに採用されたのも祖父の推薦ですからね」と笑う。

 

長老クラブから伝達

長老クラブは、国の行方を注視するクラブで、今回の事案も公表前にキャッチ、「ゴー」サインが速かった。ターゲットの外交好き利用して、海外でのミッションも可なりの線まで詰め、まさるも結構海外で移動したが、現地スタッフが限られて居るの情報や準備が整わず、見送った。M&S.Sのスタッフはアジア、中東、EC、アメリカに配置されているが、情報収集が主でミッション遂行には佐々木リーダー以下20名位は関わるので外国では目立ちすぎる。

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単独行動で神出鬼没のまさる

国内なら、自由度が高く車両移動もスムーズで、今回大統領の訪日が決定後は全スタッフの意気込みが違う。まさるは外国に居住することで、ミッションが上手く遂行している部分が大きい。入・出国でアリバイが掌握されやすいが、居住国ごとにパスポートを別々に使い分ける、特技がある。羽田から日本のパスポートで香港に飛び、一旦マンションに入ってすぐ香港のパスポートでグァムに行くケースなど…まさるの出番は、大きなミッションだけで、博多で処理した事案のようなのは、年に4~5回の頻度で国内スタッフが処置して居る。今回は「究極の仕留め」に準ずると言う指令だけで、その場の判断はまさるに任されてる。これまで、まさるのミッションは外国で一件、国内で2件処置した。M&S.Sは、大統領の訪日決定以降滞在スケジュールの情報収集に時間を費やして来た。 宿泊・晩餐・ディナー・視察のポイントを研究し、地方より都内を中心にそれなりの料亭・すし店など夜間の行事がチャンスだ。建物の図面や周辺の交通路を綿密にチェックし、情報を保有してある。本部オフィスのフォルダに、出動時の覆面小型バスからもアクセスできる。

行動開始

今晩は、珍しく佐々木警視正もワンボックスに同乗し、「やまがみ」の通りより一本手前で降車しまさると鈴木さんの3人で、ぶらぶら歩き「やまがみ」を遠望し、通りのウインドウを眺めながら「やまがみ」の工事車両や作業員の出入りをチェックしていた。 「Mくん、無理だと思ったら切り上げて影を消してくださいね」
「はいっ分かりました」と低い声でキッチリと返事して、ふらっと2人から離れると消えるように姿が見えなくなった。
「鈴木さん、Mくんの先祖は忍者なのかなぁ~」と、変に感心したような警視正だ。まさるは、「やまがみ」の裏通りでM&S.Sの別動隊のスタッフの汚いワンボックスで、地下足袋に手提げの工事用具入れを渡され、支度を整える。全員がほとんど無口で、博多でも一緒だったチーフが肩をポンと叩き静かにドアを開き、自分が先に歩いて工事車両の脇まで一緒に進んで、自分はそのまま通り過ぎまさるが開いている工事中の裏口から敷地内に姿を消した。