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少年期のいじめの境遇から一念発起~

久しぶりの国内ミッション-15-強制捜査開始

道警にタッチ

秘密工場の強制捜査は、次席の鈴木さんや古参の捜査陣に託し、貯木場の司令部から席を外した佐々木さんは日野さん宅に向かっていた。途中の捜査現場には入らず、林道入口の除雪した国道脇で様子を見る。ターゲットの工場は機動隊に包囲され、装甲車両が次々と工場入口に突入していた。林道の奥にもスキーをつけた機動隊が、冬装備で布陣を組み展開中だった。

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通常は背負わない冬装備は各自携帯で登山する格好だ
 捜査は効率よく進行

建造物の破壊用か、大型のブルドーザもトレーラから降ろされている。工作員と捜査陣が入り乱れて動いているが、各自がインカムで連携しながら行動するので、昔の様な怒鳴り声などは聞こえない。構内の作りは見えないが、道警も統率よく捜査を進めているようだ。捜査終了まで、次長以下数名を捜査本部に張り付けるが、知り合いと顔を合わすのも面倒なので、一緒に来たN警部に目で合図して、レンタルの小型のSUVに乗り込んだ。浮島トンネルの出口に、捜査用車両が国道273の両側の退避ゾーンに待機し、順次出動していくようだ。中々手順が良いようで、封鎖した国道には一般車は入らないので、路上駐車でも良いようだが、国道上には捜査関係の車が貯木場と連絡のように時々走る。                                    

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チームリーダー一休み

「捕り物は、大掛かりになりましたね」と、N警部も気にかかる様だ。
「そうだね、柏木くんの探査行動は確かのもんだな、まだ若いのに武道の実力行動だけだと思っていたが、こんな辺鄙なロケーションで、キッチリ探査してリアルタイムに報告することも要領得ているし、頼りになるね」
「僕らも、いい教訓になりました、今までは銀座の料亭やマニラの処理など単独行動が得意なのかと思っていましたが、事前探査も綿密に出来ますから、有望な新人ですね」「今回は、此れから行く日野さんのバックアップが大きいのだが、もう一人陸自の士官上がりの人が協力してくれているようだが、メィーンは柏木くんだからね」
「彼が高校卒業時に、福岡の7人のチンピラを3分掛からないで、全員を壊してしまったときは僕が入庁したばかりで、立ち会ったのですが肝を冷やしましたよ」
「あの時は、マサカあそこまでやるとは思わなかったからね」と昔話になった。

所轄ではなく検察庁扱いに

そのころ、整備工場の前に札幌検察庁の迎えの輸送車が止まって、まさるが2人の財布や免許証・スマホなどを渡し
「確認してください」と、2人に渡した。2人は確認もせず
「どうも、ありがとうございます、お世話になりました」と、丁寧に頭を下げた。
「今まであなた方聞いたことは、全部検察サイドに伝えていますので、それ以外に思い出したら正直に話して、隠し事の無いようにして下さい」と、まさるが、話す。2人も昨日会った時より顔が明るくなり、業務に縛られて居た重圧から解放されたようだ。

日野さんの温情

迎えの車も運転手ではなく、制服の警部と職員が運転している。軽く挙手しながら
「いろいろ大変な事案らしいですが、ご苦労様でした」と、頭を下げながら乗車した。そこへ日野さんも駆けつけ、ワゴン車の入り口で2人に手を差し伸べ
「これからは、元会社でチョッカイ出すこともあるだろうが、その時はこの柏木さんか私の会社に電話して下さい、君たちは災難に会ったようなもので、抜け出してチクレバもっと早く片付いたかも知れないが、生活があったから仕方ないよ、まず正直に話せば軽くなる筈だから~」と、手を握ったまま左手で肩を叩いていた。日野さんが、運転の警部に挙手し車が静かに国道に出て行った。


日野コーヒーショップ

 入れ違いのように、日野さんの自宅に着いた佐々木さんが、車から降りた所に日野さんが整備工場から戻ってきた。
「やぁ~お疲れ様です」と、迎えた。
「時間が掛かりそうなので、席を外して息抜きにご自宅を拝見に来ました」と、作業服の警視正は背伸びでもしそうな雰囲気だ。
「それじゃ中で一服しましょうか?」と日野さんが先に入る。
「Nくんもお邪魔しよう」と、言いながら玄関脇の応接室に入る。佐々木さんは、階級的にもこの現場では、トップにあたるので出しゃばらない様に、姿を消した訳だ。

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まさるもお相伴

「柏木さんもお呼びしますか?」と日野さん
「あっ そうか捜査本部じゃないんだったね」
「はぃ 昨夜は2人を捕捉して宿泊さしたので、Yくんと柏木さんで不寝番で警護して、先ほど検察庁に2人を引き渡したところです」
「そうか留置場じゃないからね、それは大変だったな、ご迷惑を掛けました、恐れいりますが柏木くんを呼んで頂いていいですか?」
「はい 構内電話じゃないですが、子機がついていますから」と、脇にある子機を充電器から取り上げ
「あぁ柏木さん、いま佐々木さんとNさんが遊びに来たのでコーヒーでも一緒にどうですか?」
「はいよろしいですか、喜んで~」と、受話器を置き外に出た。4~50メートル離れているが1分もしないで顔を見せた。

上司とコーヒータイム

「失礼します」と、にこやかに顔を出した。
「おっ元気だな、今回は良い働きでみんなも感謝して居たよ!」と、佐々木さんは立ち上がって右手を出した。Nさんも握手し
「さっきも警視正とも話したのだが、すごい新人だなと話したんだよ」と、左手も重ねて顔を見つめている。
「わたしじゃないですよ、ここの日野さんとYさんのご協力が無ければ上手く行きませんでした、感謝して居ます」と、日野さんにも頭を下げている。
「まぁ柏木さんの粘り強さには、私も脱帽です、お掛けなさい」と日野さんが椅子をすすめる。

まさるは感想を述べる

「運転手の2人も、ワルではなく業務命令で庸車扱いで派遣され、あのトラックで段ボール箱を運びながら変だなと思い続けて来たようです。改心と言うか心を入れ替えて出直すと言っていました」
「私の方からは、検察に情報提供の協力者として、引き渡しているから厳しい沙汰にはならないと思うよ」
「普通、逮捕確保されると、ふてくされて【ポリなんか死んでも仕方ないよ】みたいな態度なんですが、あの運転手は最初から【危ないから荷台には入らない方が良いです】と、危険度を認識しYさんが【荷台を見たいんだ】と話すと【危ないから絶対に防護服などで装備してから開けてください】と、真剣に話して止めていました」
「あの国の組織は分からないが、生活のために就職して巻き込まれている人もいるだろうなぁ」と、佐々木さんも事の難しさに苦慮して居る様だ。その時、佐々木さんのスマホに着信音が鳴った。