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少年期のいじめの境遇から一念発起~

久しぶりの国内ミッション-8-完璧

白装束のY隊長

 翌朝、まだうす暗いような時間にYさんが顔を出した。日野さんもまさるも口を開けてあんぐりの状態。Yさんは、上から下まで真っ白けの白装束だ。
「どうした!Yくん雪中行軍か」と、日野さんが軍隊が雪の中を歩く行軍の事を言う。
「いや~部隊で使って居たこの防寒着が気にいって、北海道で暮らすなら是非手に入れようと物資に聞いたら街でも売っていますよと言うので、求めておいたんです」
「そんか格好なら、目立たないわなぁ~」と、日野さんが感心する。

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真冬の国道は車も少ない

 お弁当を持たされ出発

日野さんの奥さんが、

「はいっ、2人分の朝と昼めしですよ」と、大きなバックにお弁当を入れてもってきてくれた。
「あれっ、Yさんウサギ獲りですか?」と、奥さんも驚いている。
「なんでこの格好が、ウサギ獲りなんだ」と、日野さん夫婦が掛け合い漫才を始める。「昔は、雪の下に隠れて獣道を歩く野ウサギを獲ったらしいですよ」と、奥さん。
「当時こんなウエアが有ったら重宝したろうなと、思ったんですよ!」と。さっさと戻って行ってしまった。
「な~るほど、昔はそんな狩りもあったのかな」と日野さんが納得。
「それでは、2~3日はこんな格好で張ります」と、Yさんが敬礼の真似をする。
「柏木さんが張って居た、あそこのチェーン着脱場で続けるのか?」

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ミッションの中身は兎も角出動は緊張

「はぃっあそこなら西でも東でも、スムーズに動けますが、ちょっと近いのが気になるのですが~その前にシュミレーションで確認してみます」と、Yさんが部隊に復帰したように生き生きしている。まさるは心強い兄貴分が居るので、サポーターの気分で気が軽くなった。
通勤時間帯が過ぎたので、退避ゾーンの手前で減速、Yさんが徐行中のワンボックスからスルット飛び降り、1メートル位の積雪にダイビング。まさるもすかさず、少し左に切ってハンドブレーキを引く、車は見事にスピンしてリヤー部分が反対車線に飛び出し両車線をトウセンボ状態で停止。Yさんが10メートル位後ろの吹き溜まりから、這うようにして出てきた。

雪道で車のスタックの練習

「おぅ~お見事」白装束のYさんが声を上げる。
「大丈夫でしたか、雪の中は」
「丁度良いクッションで、このダウンも良いですねぇ、柏木さん上手いですねこの止め方は丁度いい具合ですよ。後は顔を伏せれば良いだけだ」
「Yさん、そのフェースマスクは良いですね、迷彩色のを買うかな」
「今メールすれば、明後日には届きますよ」と、Yさんも通販を使っているようだ。
「何しろ暖かいですよ、部隊では白のヘルの中にこれをかぶって、上下のホワイト防寒着をつけ、雪にうつ伏せになると忍者顔負けでしたよ」と、笑う。
「このようなミッションには、ベストツールですね」と、2人で盛上がっているが、車も人も見かけない空白地帯でもある。

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ターゲットの進行方向

車を、退避ゾーンに入れYさんはホワイトのマスクと防寒上着を脱いだが、ズボンは脱がず出動態勢は崩さない。
「Yさん、退避ゾーンの手前ギリギリですが良いですかね」
「やはりこのくらいで良いでしょう、2~3メートルありますね、今度は反対車線の浮島に向いたポイントを見ましょうか」
「はい 分かりました雪道ではこの車線からは入らないでしょうが、今日はやって見ます」
「そうですね、何度も試しておくのも変わったミッションでは大事なことですから」「左オーライ、右オーライ」と、言いながらまさるは反対車線に入って行く、少し行くと不審な工場の入り口が見えた。
「未だ出てきませんね、」と、言いながら右側の針葉樹林を見ながら進む。ユックリ走行しながらバックミラーを確認し
「はいっここで左に切りハンドを引きます」と、行動を口でなぞりながら、軽くブレーキも踏む。
「上手いですね、左は角度だけですからハンドブレーキのタイミングだけですね」
「わたしは、苫小牧に戻るような気がしますがね」と、Yさんがポツリと言う。
「そうですね、距離的にも近いし、半分は無料の高速を使えるのですからね」
「そうすると、さっきのポイントで見張り、あの車が頭を出したら、素早く動くことですね」
「とりあえず、10トン車の前に出る必要があるので、大型が切り返しをくり返している間に前に出ることが肝心ですね」と、まさるが念を押す。Yさんは徐に上着を手前に寄せ着始める。車はさっきと同じように車線をまたぐので、退避ゾーンに入りUターンして進路変更をする。