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少年期のいじめの境遇から一念発起~

久しぶりの国内ミッションー2(準備)

M&SSから装備が届く

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地元のスキーヤーは整備されたスキー場は敬遠し、早朝から時間を掛けてスキーで登山して一気に滑降するのが流行っている
厳冬の整備工場で汗だくの荷ほどき

佐々木チームリーダーは、最初から日野さんの会社に頼るつもりだったらしく、今回のミッションのベースに日野さんの会社施設を貸借する話をしてあったらしい。ここは、旭川から北の方にある小さな町の森林管理会社で、柏木まさるは会社から100メートルほど離れた、機械の整備工場の2階で荷解きをしている。冬だが長袖のトレーナ1枚で汗を掻き乍ら、通信機やアンテナを組み立てている。さっきまでは、下の工場で潜水具やキャンプ用品を取り出して広げながら、タブレットに入力していた。
熱気がこもる真冬の整備工場昨晩、町で見かける運送会社の中型トラックで小型のコンテナが届き、その場で中の箱モノを工場の倉庫に保管したのだが、運送会社の運転手も手伝ってフォークリフトも使うほどの重量物もあったが、1時間くらいで片づけた。日野さんも
「柏木さんここで会社を再建するの?」って笑っていたが、確かに一人のミッションには多すぎる荷物だ。ほとんどが段ボールや木枠で補強されているから、中身は想像すらできない仕組みだが、いつもは、M&SSのスタッフが5~10日くらい先行し、情報収集やスケジュールを作成するのだが、今回は違った。 

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不可解な装備の重厚さ

この厳冬で、潜水具は何に使うのか想定外だが、何が起きても対応できるように、スタッフが送ってくれたようだ。
後で小型の万能車を送ってくれるようですと、日野さんに言うと
「車なら、売るくらいあるよ、わざわざ東京から送らなくても充分用が足りるのに~」と、困惑している。
「佐々木さんが、やってみたいんじゃないですか?」と,まさるも笑って答える。
「でも、まさるさん一人じゃないですか、そうか俺も員数に入っているのか?~」と。満更でもない顔をしている。元刑事は大事なパートナー
「そうですよ、僕一人じゃ手に負えない怪物かも知れないでしょ」
「ま~た そんなこと言って誘惑するんだから」と、右手をひらひら振っている。
「近いうちに東京の貴志さんも、戻るんでしょ」
*日野さんの長男が、日野さんさんの警視庁時代、大学を出て東京で就職した。日野さんが退職し住んでいたマンションに継続して住んでいる。この冬の間に旭川へ遊びに来る予定らしい。



「アイツに言ったら、向こうの会社を辞めて手伝うなんて言い出しますよ」
「今の時代、有望なIT関係ですからまだ辞めるのは勿体ないですが、でも なんかやりたそうですねアウトドア派ですね」
「まさるさんも、そうでしょう」

またまた身の上話

「いや~ぼくはいじめられっ子で、週2日しか登校しない時期もあったんです」
「そうですか?見かけによらない事情がありそうですが、ミッションには完全にバックアップしますから安心してください」
「お願いします、まだ作戦はお話しできないのですが、一つお願いしていいですか?」 「私のできる範囲なら大丈夫です」

「天塩と滝上の山に詳しい地元の人を紹介してほしいんです、信頼できる人アイヌの方でも良いのです、何日も山に入っても不審がられないような人はいませんかね?」と、聞くと日野さんが自分の顔を指さし
「ここにいるじゃないですか~」と、自分の顔を指さしてニコニコ笑っている。
「いや~日野さんはボスですから、暇な人ですよ」と、まさるが真顔で尋ねる。日野さんは、目論見がありそうな顔で窓の外に視線を向ける。
「う~ん 当たってみましょう、急ぎますよね!」と、日野さんも笑顔が消え、立ち上がった。

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重機のオペから整備も

翌日から、日焼けした中年の男性が整備工場のまさるの事務所に通いだした。Yさんという日野さんの会社の社員で、日野さんが頼りにしている会社の幹部らしい。元陸上自衛隊機甲師団で、重機や通信関係のハード面を担当しその道のエキスパートらしい。
まさるはプランを一通り話、反応を見るように
「Yさん、こんなミッションには慣れているでしょうが、ざっくばらんにご意見を聞きたいのですが?」と話を中断した。
Yさんは、しばらく目を閉じて考えているようだったが
「柏木さん、こんな大事な話を私にしてくれるのは危ないと思いませんでしたか?」と、逆に質問してきた。
「わたしは、特別危険とは思いません、日野さんのお墨付きを頂いているし、この4~5日のミーティングを振り返って、Yさんにはレクチャーが必要ないような気がしたのです」
「それに、マップを見ながら私のプランを完全にマスターしたようなので何も不安はありません」

初対面でも信頼関係が深まる

「私も公務員の端っこに籍を置いた者として、矜持みたいなものを持ってきましたが、柏木さんは私より若いのに可なりハイレベルなエリアで、お仕事を為さっているようで、羞恥心というか改めて自分の立ち位置を自覚しました」
「わたしは、深く考えたことはありませんが小学生時代からイジメにあい、中学時代は閉じこもりでっ過ごしたんです」
「えっつ まるで感じられないですよ!私も民族問題で種族の立場や、迫害を受けた先祖の話などで部隊に入っても、意識しながら生きてきたのですが、何か行動を起こしそうな自分と部隊で経験した上下関係などを思い起こすと、動くことが出来ませんでした」
「そうですね、Yさんのご先祖は特別視されるいわれがないのに、歴史の為政者の勝手な判断で何百年も冷遇されることになり、いま回復の兆しがあるようですが、遠い道のりですね」

民族意識もポイントに

「私を信用していただき、なにかホットした気持ちなのです、日野さんも初対面で会ったとき、警察官だった人とは思えない誠実な方で、会社でも重要な部分を任されています、警察官が信用できないわけではないのですが、いろいろ有りますからね」
「このミッションは、日野さんにもまだかなりの部分話していないのですが、この先は、Yさんには隠し立てない話で、進めますから宜しくお願いします」と、丁寧に頭を下げた。Yさんも慌てて立ち上がり挙手をしそうになった右手を下ろし、笑いながら頭を下げて
「ご信頼いただき、ありがとうございます、よろしくお願いします」

まさるが、日野さんに電話すると
「すぐ行くから、続きを話してくださいよ」と、雪道を滑りながら飛んできた。
「まだ正確な情報は把握できていないので、これから調査する訳ですが本来は本庁のM&SSと言うチームがやる仕事です。実は私もその一人なのですが、この案件ですと20~30名くらいで半年から1年くらい時間をかけるのですが、ここは人口が少なく大勢が動きますと目立つので、まず国内では顔が知れていない私が先行できました」

その国の動向が見えない

「相手を掌握しているのですか?」
「正確にはわっていませんが、日本海に漂着する腐った木造船の頻度が多くなったのはご存知ですね」
「あぁ~あの関係の国ですか」と、日野さんが。
「そういえば、乗り組員の漂着は稀ですね」と、Yさんが。
「その辺は、海空自衛隊と海保に連携して、公安の情報も大事な要素ですが、目を凝らしています」と、2人の顔を見ながら、今後の作戦を練る。