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少年期のいじめの境遇から一念発起~

久しぶりの国内ミッション-1(偵察)

 真冬の大雪山系散策

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初めての北海道スキーだが、まさるは中年の山岳ガイドを振り切って滑って行く

外資系の優雅なホリディー

根雪がピークで、野生の小動物も閉じこもっているこの時期、物好きな人が大雪山系のスキーツアーを楽しんでいる。最初はガイドが付き添って案内していたが、ベテランの地元のガイドが音を上げるほどハードなコースを、20代後半の色白な青年は巧みなストック捌きで,積雪3メートルの登山道を辿ってゆく。雪と樹木が織りなす北海道の冬の登山道は、ガイドも木々の枝ぶりやブッシュの刈込を目印に案内するが、スタート時だけ説明通り滑るが、かすかにイメージが残る登山道に沿ってはるか先に行って、カメラを取り出して冬景色を撮って居る。やっと追いついたガイドの日野さんが
「柏木さんここ始めてではないでしょう?」と、荒い息遣いで話しかける。

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真冬の登山道をトレース

「いや~始めてですよ、北海道は3回目ですが札幌・小樽だけで、旭川に来たのも初めてです」
「いや~真っ白な登山道を、慣れた滑りでどんどん行くので、何回かお出でになって居ると思いましたよ」
「雪は積もって居ますが、ブッシュや若干の起伏が筋のようにイメージして居ますから、スキーなら少し外しても修正できるし登山のトップシーズンより楽にトレースできますね」と、楽しそうに笑っている。

「日野さん、あの山の向こうに倉庫みたいな屋根が見えましたが、何かの工場ですか?」
「あ~あそこね、なんか東京の製薬会社が10年くらい前に建てたのですが、周りが厳重に囲われていて、従業員も地元から募集しなかったようですよ」
「何を作って居るのですかね?」
「時々、大型のトラックが来るんですが道内のじゃなくて、関東や関西のナンバーらしいですよ」
「変わって居ますね、何処から入るんですか?」

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冬山の尾根は霜害物も雪の下に隠れ滑りやすい

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柏木啓太(まさる)は素顔で対応


特異なミッション

「やはり柏木さんは、何かミッションをお持ちですね?」
「もうバレバレですね~」と、啓太は笑い出す。
「佐々木さんから電話を頂いて、暫くぶりでしたので長話しになりました」と、大きな切株の雪を払い
「誰にも聞かれる心配が無い様ですから、ミーティングをしましょうか」と、倒れたダケカンバの太い枝の雪も払い出した。
「私は佐々木さんとは同じ職場でした、年は彼の方が若いですがキャリアで私も警部でしたが、彼は2年位で察庁の新規部署に異動しました。彼は公務員総合職で自分で希望して警察庁に入ったらしいですが、親が地方の本部長を務めた人でその影響もあったのでしょうが、わたしの職場から離れても、時々電話が来て新橋あたりの飲み屋で話し合っていました。私が体調を崩して半年ほど休んで、月末に来月から出勤しますと挨拶に顔を出したら、自分の机が窓際に移され仕事も庶務に移動することになって居ました。休んでいる間も部下や係が違う同僚とは連絡を取り合っていたが、移動の事は2日前に上司の課長が突然『日野警部は移動になるから』と,言って机を移動し、別の机を倉庫から出して設定させたらしいんです」

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日野さんはパワハラで辞職


森林管理会社社長

「それはいわゆる、パワハラじゃないですか?」
「そうですね、本人にも周りにも相談もせずいきなり移動で「窓際族」ですからね、どうも上の方からタレコミがあって、佐々木さんが察庁に栄転したのを妬んで居る奴がいたらしく、私は知らなかったのですが『佐々木さんと今でも付き合っている』と言う事が、お偉方には気に食わなかったらしいんです」
「丁度そのころ、実家の親父が山の現場でケガをして、わたしに「森林関係の会社を手伝ってくれないか?」と打診があり、50近くで先の見込みも薄らいだので、あっさり辞表を書いてから佐々木さんに会って事情を話して、旭川に戻ったんです」
「その後も、佐々木さんがこっちに来た時、札幌や千歳に出て食事したり手紙や賀状で連絡を取って居ました、職務が特殊で詳しくは話さなかったが、信頼できる部下が手足の如く動いてくれるので、自分がやることは「Goッ」と言う位だよと笑っていましたが、柏木さんもその一人ですねっ!」
「はいっ、足手まといにならない程度に頑張って居ますが、ほとんど本名ではy呼んで貰えないんですよ、その辺が難しい仕事に類するんでしょうが、今は柏木ですがパスポートは4冊持っているんです」

まさるの素性

「えっつ、それって機密事項じゃないですか?」
「そうですね、ですが佐々木警視正に言われてきました『日野さんが病気しなかったら我がチームの班長に来てもらう予定だったんだ』その目論見が漏れたのか、日野さんには申し訳ないことをしてしまった。『日野さんは信頼できる人だから腹蔵なく打ち明けて、相談すればうまくゆくよ』とお言葉を頂きました」
「それは買い被りだよ、我々仲間内の、ことわざに「警官ほど悪い奴は居ない!」と言われるくらい警察ほど汚い役所は無いくらい最悪だよ、中には誠実に職務を遂行して居る警官も多いんだが、一握りの悪徳警官がにらみを利かすと、皆黒くなる世界なんだ、まぁ柏木さんも警察の一翼を担っているのに、悪口を言っちゃいけないね」
「私は、警察の職員ではなく、外務省と通産省文科省など本籍が何処になるのか、自分でもわからない存在なのです」
「それはそれは、奇特な方にお会いして居る訳ですね、